マルディグラ2023感想
- Gender Free Japanese
- Mar 11, 2023
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マルディグラの存在は知ってはいたものの、直接参加する機会には恵まれず…直前まで参加することを迷っていましたが、ワールドプライドということもあり参加を決めました。あの夜に見た鮮やかな景色、人々の一体感と熱気はわたしに自信と強さをくれました。なかなか踏み出せないわたしの背中を押してくれ、今回一緒に参加してくれたパートナーにも感謝しています。
わたしはパンセクシュアルなので、性別関係なく相手を好きになります。振り返ってみれば、レズビアンやトランスジェンダーの方とお付き合いすることが多かったのですが、今のパートナーはシスジェンダーで、生まれ持った身体の性も性自認も男性です。
彼とはオーストラリアにくる前に日本で「結婚」をしましたが、紙切れ一枚書いて役所に提出する。それだけでわたしたちは公的に"家族"や"同世帯"として認められました。市役所の方からの「おめでとうございます」という言葉と、思ったよりもずっとあっさりした手続きに驚いてしまったことを覚えています。
それと同時に、いまの日本の制度はやはり間違っていると思いました。いわゆる"異性婚"だからという理由でこんなにあっさりと終わってしまう手続きを、"同性婚"だからという理由で拒否されてしまう人たちがいることを。お互いが愛し合っているのに、家族として見なされない人たちがいるということに悔しさや悲しみ、怒り、とても一言では表現できない気持ちでした。
「家族」ってなんだろう。このことについて日々、自分なりに真摯に向き合っているつもりです。男女で同じ世帯になること?血が繋がっていること?種族が同じであること?わたしにはどれもしっくりこないのです。なぜなら血が繋がっていてもわたしは自分の生みの親を家族とは思えていないし、血が繋がっていなくても種族が違っても、大切なペットは家族だからです。
わたしたちは皆それぞれ違ったアイデンティティを持って生きています。障害の有無や、性指向、文化や国籍、生きてきた時代だって違います。他者との違いを受け入れるのは簡単ではなく、迷いや葛藤もあるでしょう。でも、相手を思いやる心とリスペクトがあれば、きっと見える世界が違ってくると思わずにはいられません。これからの世界で少しでも多くの人たちが自分らしく、愛と尊厳をもって生きていけますように。
Y.S.

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